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2009年2月

2009年2月28日 (土)

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  のろのろと峠を上っていた列車が〈一瞬ガクンと止まったような気がした〉。   三浦綾子さんの小説「塩狩峠」の一節。〈次の瞬間、客車は妙に頼りなくゆっくりとあとずさりを始めた〉   最後尾の客車の連結器がはずれたのだった。   逆走していく先には急こう配のカーブが待っている。   「大変だ、転覆するぞ!」。   恐怖に支配された客車は、しかし停止した。   線路上に身を投げ出した男に乗り上げるようにして…。   1909(明治42)年2月28日、北海道・旭川の北にある宗谷本線塩狩峠付近での出来事だ。   男は国鉄(現JR)職員の長野政雄。客として乗り合わせて殉職した。29歳だった   キリスト教徒でもあった。   遺言状となった書きものを肌身離さず持っていた。   旭川の教会での葬儀で読み上げられた。   「余は感謝して凡(すべ)てを神に捧(ささ)ぐ」で始まり、「苦楽生死、均(ひと)しく感謝」で終わる。   日記類は「之(これ)を焼棄(しょうき)のこと」とも   長野がモデルの小説「塩狩峠」は、資料が少ないなか、死後に発行された略伝や証言を基に書かれた。   雑誌に連載する前に三浦さんは「犠牲をテーマに書いてみたい」と話していた。(新潮文庫「塩狩峠」から)   10年前に亡くなった三浦さんもキリスト教徒だった。   四十数年前に三浦さんの出身地旭川の教会で、長野の部下だった人と知り合い、それがきっかけで小説を書くことになったという。   事故からきょうでちょうど100年になる。   にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月27日 (金)

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  ショッピングセンターの込み合う駐車場で、ぽっかり空いているスペースがあった。   車を向かわせると、そこには「車いすマーク」。   障害者用だと分かり、別の空きスペースを探そうと動きだしたら、後ろから来た車がすーっと駐車した。   車から降りてきた家族連れはといえば、車いすを使う様子もなく、さっさと歩いていく。   体の不自由な別の家族を迎えにきたのだろうかとも考えたが、ふに落ちない。   疑う気持ちを恥じつつも、もし健常者だとしたらモラルの欠如も甚だしいと思ってしまった。   こちらはモラルの問題どころか犯罪だ。   障害者団体に適用される郵便料金割引制度を不正に利用し、料金を免れていたとして大阪市の広告代理店の社長らが、郵便法違反などの疑いで逮捕された。   その額は四年間で約一億通分、百億円を超えるとみられている。   社長らはこの制度の適用を受けるため障害者団体に、言葉巧みに「名義貸し」を誘っていた。   断り切れずに名義を貸した団体からは、後悔の声が上がる。   もっとも、何を郵送しているかは知らされておらず、あて先不明で戻ってきた郵便物を開封して初めて分かったとの話も伝わってくる。   料金割引制度は、心身障害者の福祉向上を図るため設けられたという。   今回の事件はその趣旨を土足で踏みにじった。   あまりのあさましさに、恥を知れと言いたくなる。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月26日 (木)

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 スポーツ選手らがよく口にする「ジンクス」は、縁起の悪いことや悪い因縁などを意味する。例えばデビュー一年目に活躍すると翌年は振るわないことを、「二年目のジンクス」という。  ところが最近は「ジンクス通りうまくいった」などと、良い因縁でも使うようになってきた。「グラウンドに入るときは右足から」「白線は絶対に踏まない」といった験担ぎやおまじないを、ジンクスのように思っている人も多い。  日米首脳会談にも、ジンクスがあるそうだ。こちらは良い意味ではなく、本来の不吉な方だ。過去三代の米大統領が誕生した際、就任後三カ月以内の早い時期に会談した日本の首相は、その後四カ月以内に退陣しているのだという。  麻生太郎首相がきのう、オバマ大統領と初の首脳会談を行った。オバマ氏の大統領就任は先月二十日で、それからわずか一カ月あまり。日本側の強い働き掛けもあって、早期会談が実現したそうだ。ホワイトハウスに招かれた最初の外国首脳となったのは喜ばしいことかもしれないが、あのジンクスがつい頭をよぎる。  もっとも、ジンクスは破るためにあるともいわれる。二年目も活躍するスポーツ選手はたくさんいる。「外交の麻生」もそのつもりで首脳会談に臨んだはずだが、さほど見せ場がなかったのはどうしたことか。ジンクスが続くかどうか気になってきた。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月25日 (水)

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  「大変だ大変だ!」「どうした八っつぁん、騒々しい」「ご隠居! 株価が最安値を更新したって、えらい騒ぎで…」   なんだかよく分からないが大変らしい、みたいな会話が市井でも聞かれそうな感じの株安である。   ニューヨーク市場で約11年9カ月ぶりの安値をつけ、東京市場ではバブル後の最安値を一時下回った。   底が抜けたのか。   米国発の金融危機で始まった今回の世界不況について、なにがしかの総括をしておきたくなる。   折よく季刊「環」(藤原書店)が冬号で特集している。   その中から片山善博慶大教授(前鳥取県知事)の見立てを紹介する。   「米国の景気を引っ張ってきたのが虚業であったということが1つの教訓」とバッサリ。   歯切れが良くて分かりやすい。   若い片山さんには失礼ながら世事に通じた長屋のご隠居から教わる熊さん八っつぁんのような気分にさせられる。   矛先は金融工学に向く。   コンピューターも使って金融商品を開発したりする学問のことだ。   「金融工学といって、あたかも最先端の学問だという印象を与えるけど、しょせん博打(ばくち)を非常に巧妙にやる学問、博打工学なんです」   博打に失敗してバブルがはじけたのが現在の姿だ。   「富の生産や社会貢献、健全な投資が経済の中核にあるべきなのに、そこから離れて博打国家になってしまったことが一番問題」。   当の米国を含めて世界共通の教訓にしないと同じ過ちをいずれ繰り返す。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月24日 (火)

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  映画界最大の祭典、米アカデミー賞。   その受賞者に贈られるのが金色に輝くブロンズ像「オスカー」である。   しかし、その命名者が誰であるか、諸説あってはっきりしない。   物の本によれば、アカデミー事務局の女性が初めてこの像を見たとき「私のオスカー叔父さんにそっくり」と言ったのをコラムニストが聞いて記事に書いたという。   また往年の名女優、ベティ・デイヴィスは「私が、夫のオスカー・ネルソンに似ていると言ったからだわ」と譲らない。   いずれにしても話題になるのは、世界の映画人熱望の像であるからだろう。   高岡市福岡町出身の滝田洋二郎監督がメガホンを取った「おくりびと」が待望の外国語映画賞に輝いた。   外国語映画部門の日本映画の受賞は昭和三十一年、稲垣浩監督の「宮本武蔵」以来である。   主演の本木雅弘さんが富山市の作家、青木新門さんの小説『納棺夫日記』に触発され、十数年越しに実現させた作品だ。   監督はもちろんのこと、作品の源泉にも富山県人がかかわっていることは富山の人にはうれしい限りだろう。   遺体をひつぎに納める「納棺師」の姿を通して描いた生と死の尊厳が、人種、文化、宗教観を超えて受け入れられたのだろう。   滝田監督は「私にとってはまた新たなる旅立ちです」と喜ぶ。   価値あるオスカーを手に、素晴らしい映画の〝おくりびと〟としてこれからも大いに活躍してほしい。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月23日 (月)

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役人は後期高齢者などと情もしゃれもない物言いをするけれど、お年寄りは、実は、図書館であり、博物館でもある。しわも、老化ではあるにしても、蓄えた知識、歩んできた歳月の刻印ではないだろうか。 鹿児島市在住の民俗学者の下野敏見さんが、25巻に及ぶ「南日本の民俗文化」の発刊を始めた。論文集12巻、記録写真集13巻を足かけ3年で出す。79歳。出版元の南方新社の向原祥隆社長は「先生が元気なうちに」。当の本人も「頭が働く、うちに」。 並みの宝庫ではない。写真は50年前から撮りためた20数万枚から選ぶ。下野さんでなければ、いつ、どこ、だれ、なにもわからない。録音テープも数百巻。広大無辺な知の在庫である。 高級カメラは当時の月給と同額だった。夫人を拝み倒し月賦で手に入れた。フィルムは湿気を遮る茶箱に入れ自宅の一番いい部屋で保存。焼き付け担当のカメラ店が驚くくらい状態がいい。 膨大な記憶と資料を盛り込んだ全集は、論文集の「トカラ列島」が口火を切った。刷り上がった本を繰りながら著者は「この人は死去。この人も」と指を差す。足を棒にした長年の野外活動が出あった多くの人々と風習や生活。 図書館や博物館だった人たちの足跡が残った幸せをかみしめたくなってくる。中国には、道に迷うと老いた馬に先導させて難を逃れた故事が残る。「老馬之智」という。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月22日 (日)

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 理想の経営者は誰かと経営者に問うと、必ずと言っていいほど一位を含めて上位に名前が出てくるのが松下電器産業、現パナソニックの創業者松下幸之助である。 「経営の神様」との異名も持つ。  「戦後最大の経済危機」と呼ばれる今、生きていたらどんな経営をしているのだろう。答えは幸之助の残した膨大な言葉の中にある。えりすぐった最新の本『不況に克つ12の知恵』から探ってみよう。  策は無限にある。  第一次石油危機を引き金に、今と似たような不安に日本中が覆われた当時の言葉である。景気がよい時は現在の仕事を遂行するだけで忙しい。しかし、不景気ならば考える余地があるし、また考えなければならないという。既に新しい事業を打ち出しているかもしれない。  好況よし、不況さらによしとの発言もある。 危機の時でもうろたえずに立ち向かうよう、経営者を叱咤(しった)激励しているようにも聞こえる。 もちろん安易なリストラは厳禁。  不況時こそ人材育成の好機、衆知を集めた全員経営を説いている。 秘書として長年、幸之助に仕えたPHP総合研究所の江口克彦社長に尋ねてみると「リストラをする場合は、まず経営者が辞める」というのが信条だった。  「社員を大事にせえや、人間を大事にせえや。物とは違う」と、繰り返し教えられたという。 今こそ、経営者から聞きたい口癖である。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月21日 (土)

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「誰よりも大物を! 誰よりも一匹でも多く釣りたい!」。マンガ『釣りキチ三平』の作者、矢口高雄さんは『釣れづれの四季』の中でつづっている。  『釣りキチ三平』は魚釣りが大好きな少年が天才的なテクニックで、日本中、世界中の魚に挑戦する物語だ。昭和四十八年から「週刊少年マガジン」に十年間連載され、フィッシングブームを巻き起こした。連載を終えてからもファンが多く、韓国や台湾でも出版され、人気を博している。  その『釣りキチ三平』を高岡市福岡町出身の滝田洋二郎監督がメガホンを取って映画化し、来月二十日に公開される。雄大な自然を背景に家族のきずなを描き、幻の巨大魚も登場するという。滝田監督は「ロケ地には、忘れかけた美しい日本の原風景を求めた。釣り人にも十分楽しめる内容」と話している。  さてその滝田監督。生と死を厳かに歌い上げた近作の「おくりびと」が米アカデミー賞の外国語映画賞部門にノミネートされている。きのう発表された日本アカデミー賞では最優秀作品賞などを受賞した。昭和二年から始まった米アカデミー賞は戦時中も中断されたことのない由緒ある賞だ。  いよいよ日本時間のあさって賞の発表と授賞式が華やかに行われる。滝田監督と主役の本木雅弘さんが出席するという。念願の大物「オスカー」を釣り上げることを祈っている。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月19日 (木)

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さまざまな世論調査を実施している内閣府が昨年、三十九年ぶりに行った調査がある。タイトルは「北方領土に関する特別世論調査」。その結果を見て、いろいろと考えさせられた。  北方領土問題を「知っている」と答えた人が八割近くに達したのは喜ばしかったが、返還要求運動を「知っている」が半数を切る四割強だったのは残念でならない。富山県は北方領土からの引き揚げ者が北海道に次いで二番目に多いだけに、運動をもっと全国に広めたいとの思いが募る。  麻生太郎首相がきのう、ロシアのメドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題について「型にはまらない独創的な新たなアプローチで(領土交渉の)作業を加速する」ことで一致したという。「われわれの世代で解決するために」という前置きがあり、一歩前進したようにも思えてくる。  ただ、北方領土問題をめぐる日ロ首脳会談はこれまで、前進したかと思えば後退するの繰り返しで楽観ばかりもしていられない。プーチン首相が五月に来日することも決まっている。その際は、さらなる前進を図ってほしいのだが。  さて、特別世論調査では返還要求運動への参加意欲も聞いており「参加したい」は三割強だった。これを少ないと見るか多いと見るか。確かなのは、より多くの国民が運動を後押しすれば交渉にプラスに働くということだろう。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月18日 (水)

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「ひと言で言えば日本の恥」「百年に一度の体たらく」。きのう辞任した中川昭一財務相兼金融担当相には、おとといから厳しい批判の言葉が向けられていた。  本人の弁によれば、ろれつが回らずもうろうとした状態になったのは、薬などの飲み過ぎによる体調不良のためという。ならばもっといたわりの声があってもいいはずだが、そうならなかったのは多くの人がその弁を信じていなかったから。深酒が原因ではと。  広辞苑によると「ろれつが回らない」は「酒に酔いなどして言語がはっきりしないさまにいう」。「もうろう状態」とは「(略)慢性アルコール中毒などに起こる発作的無意識状態」だという。なぜか、どちらにも酒が絡んでいる。  中川氏はいったん、辞任の時期を予算案と予算関連法案の衆院通過後としたが、民主党は納得せず参院に問責決議案を提出していた。野党だけでなく、与党内からも公然と即時辞任を求める声が上がったのは、単なる体調不良とはみていなかったからだろう。  中国最古の詩集『詩経』に、「人の斉聖(せいせい)なる/酒を飲み温克(おんこく)す」とある。作家の宮城谷昌光さんによれば「斉聖」とは慎み深く知恵の優れていることで、「温克」は自制心があることをいう。「慎み深く賢い人は酒を飲んでも乱れない」(『中国古典の言行録』)。斉聖でない人を大臣に選んではいけない。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月17日 (火)

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アメリカの第三十代大統領のクーリッジは独立記念日に生まれた。極端に無口で、「寡黙なカル」と呼ばれた。 二期目半ばのころ、ある新聞がこう書いた。「大統領はレームダックになるか」。一九二六年のことだ。レームダックは英国の証券用語で「借金を返せない者」を意味したが、今では、任期が少なくなり影響力を失った政権を指す。クーリッジは、そう言われた最初のケースともいわれる。 日本では「死に体」と表す。どきっとするような表現だ。それにしても今の麻生政権は、任期はさておき影響力はどんどん失われている。「寡黙なカル」とは正反対で口が災いしてのことだ。さらに支持率低下に拍車をかけそうなのが、中川財務相の「深酒疑惑」である。 昨日朝のニュースで、視点が定まらず、ろれつの回らない姿を見て驚いたのは、森元首相だけではない。当の財務相は、風邪薬を飲み過ぎたなどと弁明しているが、大事な国際舞台での醜態である。理由はどうあれ国益を担っているという自覚があまりにもなさすぎる。 国民の支持を失った政権は厳しい視線にさらされる。英国経済を立て直したサッチャー氏も例外ではない。こんなジョークが残る。神様に、「いつ政権がとれるか」と尋ねた野党党首が、時間がかかるという答えに涙を浮かべた。続いてサッチャー氏が「わが党は永久に政権を維持できるか」と聞いた。神様は答えずに、その目に涙をためた。 サッチャー政権の末期は神様も悲観するほどだった。麻生政権はどうか。国民が涙をためるようなことになれば、ジョークではすまない。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月16日 (月)

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漆喰(しっくい)を塗り込めた純白の壁が、冬の日差しに映える。世界遺産の国宝姫路城はその優美な姿が観光客を引きつける。しかし、城内を歩くと、城は軍事要塞(ようさい)とあらためて気づく。壁には、全国一多いといわれる狙撃用の「狭間(さま)」がある。敵の進撃を阻むため、通路はつづら折りになり、段差と狭い城門が続く。いずれも守りを固める工夫である。 車いす利用者らが、これほど楽しみにくい観光地はないだろう。「姫路福祉マップをつくる会」代表の河原正明さんは二十年ほど前、介助者と一緒に城へ出掛けた。エレベーターのない大天守に登るのは無理だったし、急坂が多い城内を動くのさえ怖かったという。以来、まったく行かなくなってしまった。 今秋から始まる「平成の大修理」で、市民や観光客が修理を見学できるよう、大天守のそばにエレベーターと見学室ができる。そこで市から、「車いすの人も見学しやすいようにしたい」との相談が入った。問題は、登城口からエレベーター予定地までの四百メートルである◆河原さんらは現地調査をしてみた。その結果、仮設のスロープを設置したり、路面改良を施したりした上、複数の介助者がいれば、車いすのままで移動できるめどがついたという。美しい城を間近に楽しめる意味は大きい。同時に、車いす利用者はもとより、移動に困っている人がいれば周りの市民らが手を差し伸べる雰囲気が育つなら、もっといい。 大修理は五年がかりの大事業である。大天守が工事用建屋で覆われ、見学室が設けられるのは二年ほど先のこと。河原さんは今から心待ちにしている。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月15日 (日)

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かつて、政権の生みの親といえる自民党幹部から「はしゃぎ過ぎだ」と批判された首相がいた。三木武夫氏である。 金脈問題で退陣した田中内閣の後を継いだ三木氏は、ロッキード事件の究明に「政治生命を懸ける」とまで言って、意欲をみせた。その姿勢に、三木氏を総裁に指名した当時の椎名副総裁は、驚いた。「ロッキード事件はそんなに大騒ぎすることではない」と不快感をあらわにしている。 この批判をきっかけに、党内で「三木おろし」の包囲網ができたのは、ご承知の通り。このとき包囲する側だった福田派の中に、一年生ながら「三木おろしは筋が通らない」と反対の声を上げた議員がいた。小泉純一郎元首相である。 その小泉氏が麻生首相に厳しい批判を浴びせ、波紋が広がる。郵政民営化の見直しをめぐる発言を「怒るというより笑っちゃうくらい、ただあきれている」と一蹴(いっしゅう)し、定額給付金に疑問を投げかけた。さらに「首相の発言に信頼感がなければ選挙は戦えない」とも。 元首相が公の場で、現職首相をここまでとがめた例は記憶にない。最初に口を滑らせ、批判を口にしたのは麻生首相の方だ。小泉氏にすれば、売られたケンカを買った気分だろう。今回の発言を「麻生おろし」ののろしと警戒する議員あり、歓迎する議員あり。自民党内はハチの巣をつついたような様相である。 「三木おろし」では、国民の支持は孤軍奮闘の三木首相に傾いた。久しぶりの「小泉劇場」となった今回は、どうだろう。「内紛にうつつを抜かしている場合か」と、まずブーイングが聞こえてきそうだが。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月14日 (土)

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ハサミの一部が振り袖のように膨らんでいるから、フリソデエビ。水槽に「一夫一妻」と書いてある。ただし「仲は良いですが相手を代えることがあります」。 神戸の須磨海浜水族園でバレンタインデーにちなむ企画展(三月十七日まで)が始まっている。「おさかな恋愛事情」と題した楽しい内容だ。雄を中心にハーレムをつくるのはスミレナガハナダイ。無性生殖で恋人いらずのイソギンチャクの水槽もある。 きょうは、そのバレンタインデー。ヨーロッパでは男性が女性に花束を贈ることが多いが、これはチョコと違ってかばんに収まらない。かくして二月十四日は、花を抱えた女性がさっそうと通りを歩くことになる。 香港では、やはり男性が女性にバラの花を贈る。恋人は花束で妻は一輪、というのが通例と聞く。これらの影響かどうか分からないが、今年は日本でも男性からの「逆チョコ」がはやりだそうだ。森永製菓のアンケートによると、添えたい男性の気持ちは「愛情」よりも「感謝」という。 チョコの原料カカオは海の向こうから来る。主産地アフリカ・ガーナの農園では、一日働き通しで学校へ行けない子どもらがいる。神戸で宝塚で、途上国の製品を適正な価格で取引するフェアトレード(公正貿易)のチョコを販売しながら、学生がそんな窮状を訴えていた。 「ばらはあかい/すみれはあおい/おさとうはあまい/あなたもすてき」。バレンタインでよく使われるマザーグースの詩だ。心を和ませる甘い味と香りに、愛情や感謝とともに、アフリカの子どもたちへの思いもちょっと添えたい。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月13日 (金)

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雇用情勢の悪化を受け、元派遣社員らが介護職場への転身を目指す動きが県内で出てきた。製造業などの求人が減る一方、介護職場は求人数が求職者数を大幅に上回っているからだ。  介護職場の人材不足解消に向け、ホームヘルパーや介護福祉士の資格を取得できる講座を充実させ、転職希望者がスムーズに介護分野へシフトできる環境を整えることが必要だ。  富山労働局によると、製造業で派遣社員らの契約を中途で打ち切ったり、契約を更新しない動きが拡大。昨年十月から今年三月までに失職したか、失職する派遣社員ら非正規労働者は二千百五十二人に上る見通しだ。  県内の有効求人倍率(季節調整値)は昨年五月以降、八カ月連続で一倍を下回り、十二月は〇・七二倍に落ちた。これに対し、介護職場は昨年四~六月が一・七倍超。七月以降は二倍台で推移し、求人数が求職者数を大幅に上回っている。  介護職場の人材不足は深刻だ。介護労働安定センター(東京)の平成十九年度調査によると、訪問介護員・介護職員の離職率は21・6パーセント。厚生労働省の十八年度調査で示された全産業の平均離職率16・2パーセントを、5・4ポイント上回った。県福祉人材確保対策会議が昨年夏に実施した調査では、県内の介護・福祉施設に勤務する職員のうち61・5パーセントが「仕事を辞めたいと思ったことがある」と答えた。「重労働の割に低賃金」というイメージが広がっていることが理由だ。  昨年秋以降の急速な景気悪化に伴う雇用不安により、介護職場への風向きは変わってきた。今月一日に富山市で開かれた本年度三回目の福祉職場説明会には、三月卒業予定の学生らの就職が内定している時期にもかかわらず、前回(昨年十一月)の百十人を上回る百五十五人が訪れた。契約打ち切りや「雇い止め」によって職を失った元派遣社員も目立った。求人が減っている製造業などへの就職が困難になっていることや、四月からの介護報酬引き上げに伴う賃金アップへの期待感から、介護職場への関心が高まっているとみられる。  ただ、介護の人材育成には時間がかかる。特に未経験者は技術だけでなく、高齢者への接し方、メンタル面でのサポート方法などをしっかりと学ばなければ、再び離職することになりかねない。  県内では、転身を目指す人たちを後押しする動きも出てきた。県は新年度、県内の短大や専門学校に募集枠を設け、授業料無料で失職者を介護福祉士に養成する事業を始める。富山市も三月から、無料のホームヘルパー二級講座を開設する。スムーズな転職を促すため、他の自治体にも波及することが望まれる。  賃金アップも必要だ。政府は介護報酬引き上げにより介護職員の月給が二万円アップすると試算しているが、施設経営者の間では二万円アップは困難との見方が広がっている。行政と各施設が職員の処遇改善に向けた努力を重ね、他産業からの人材参入と定着につなげていかなければならない。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月12日 (木)

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グリム童話集に「くぎ」という話がある。市場でもうけた商人が、大金を入れたかばんを馬に積んで帰る途中、従者から蹄鉄(ていてつ)の釘(くぎ)が一本抜けていると注意された。しかし、そのままにしていたら蹄鉄が外れて馬は脚を折り、自分で重いかばんを担ぐはめになる話だ。 この物語をヒントに、森鴎外は小説「雁(がん)」で、小さな出来事が運命を左右する様子を端正な筆致で描いた。小説で「釘一本」の役割を果たしたのは、主人公の下宿で出た「青魚(さば)の未醤煮(みそに)」。 ささいな「釘」が後々大きな意味を持つ話は、間々あるものだ。白紙撤回の可能性が出てきた「かんぽの宿」の一括売却問題も、さかのぼれば鳥取県内での「一万円物件」の転売が「釘」かもしれない。この件が明らかになってから、逆風が一気に強まった感がある。 問題となったのは二〇〇七年に旧日本郵政公社が売却した施設だ。評価額一万円と算定して購入した物件を、不動産業者が六千万円で転売していた。評価額とはなんと不思議なものかと思った人は多いだろう。 今回、日本郵政が売却しようとしたのは、かんぽの宿七十カ所と社宅九カ所だ。土地や建物代に約二千四百億円かかったが、オリックス不動産の落札額は百九億円である。価格もさることながら、入札の最終段階で条件を変更したことにも疑問の声が上がる。 有馬温泉観光協会などは、貴重な泉源がある「かんぽの宿 有馬」の地元売却を要望した。鳩山総務相も「私も同じ考え」と応じている。問題がどうなるか、まだ見通しはつかない。日本郵政は重いかばんを背負った気分ではないか。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月11日 (水)

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タクシーに乗ったら、運転手さんと話すようにしている。景気のこと、町中のちょっとした話題、乗せた客のこぼれ話。時代のにおいや町の最新情報が車内に詰まっているからだ。 しかし今年に入ってから、車内のものものしさに目がいく人が少なくないだろう。運転席後ろのアクリル性防護板が大きくなった。防犯カメラが座席をにらむ。そんなタクシーが増えた。話を聞くまでもなく、車内の光景が雄弁に時代を語っている。 運転手さんの狙われる事件が続いたためだが、そのひとつ、兵庫県稲美町の刺殺事件で、兵庫県警が十九歳の少年を逮捕した。「金が欲しかった」と話している。単純な動機と残酷な犯行とが、どうしても結びつかない。落差が大きすぎる。 「変だな? と思ったら逃げること。口実なんかどうでもいい。とにかく、車から離れてしまう」。これは東京でハンドルを握る高橋寛重さんが、自著「タクシー四十五年 夜も昼も」で書くアドバイスだ。途中から客が運転席の真後ろに移ったら要警戒、とも書いている。 ベテランらしい指摘だが、客に不快感を与えられないから、なかなか難しい。稲美町の事件で死亡した運転手さんも「変だな」と思ったかもしれない。警戒してもいきなり背後から襲われたら、防ぐすべはなかったろう。とすれば、防護板で身を守るしかないのか。 震災の後、被災地を走るタクシー車内の会話は「おたく、どないでした」から始まったと、ある運転手さんが話していた。短い時間であれ、くつろぎ、ときにいたわり合いもする。そんな車内に早く戻ってほしい。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月10日 (火)

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「マリフアナと同じだ」とは自民党の伊吹文明元幹事長の言葉だ。一度手を染めたら取り返しがつかないという意味だ。同じ自民党の津島雄二税調会長は、摘発された詐欺事件を例に「円天みたいなもの」と酷評した。 追加経済対策の財源として党内で急浮上してきた「政府紙幣」への意見である。中央銀行ではなく政府が発行する紙幣で、混乱を招く禁じ手とされる。古くは明治維新時の「太政官札」がある。そして先の大戦の「軍票」。こちらはご記憶の方も多いだろう。 もう一つ、取りざたされるのが「無利子国債」だ。これまで実現していないものの、不良債権や旧国鉄の長期債務の処理などでたびたび注目された。今回も前向きな意見が少なくなく、麻生首相周辺もまんざらではなさそうな気配だ。 国債の購入者へ利子を支払わない。その代わりに将来の相続税を減免する仕組みで、将来の税収を先食いする格好となる。この「奇手」で財源を賄い、景気がよくなる自信を示すのならともかく、聞こえてくるのは「内閣支持率アップの起爆剤」「総選挙の目玉に」と目先の利害得失ばかり。 日本の個人金融資産は千四百六十七兆円に上る。政府としてはこれを何とか引き出したい。だが将来への不安を抱える国民からすれば、虎の子の蓄えはしっかり持っておきたいところだ。 米国の神学者クラークの至言を思い浮かべる。「政治屋は次の選挙を考え、政治家は次の世代を考える」。とうとう内閣支持率が18%に落ちた。国民の目に政権与党はどう映るか。政治屋か、政治家か。数字が雄弁に物語っている。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 7日 (土)

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 首相は野球のチームでいえば監督だろうが、麻生首相の場合、その誕生の経緯もあって救援投手を連想させる。 試合途中、ピンチの場面で急きょ登板が回ってきた。ここは攻撃をしのぎ、味方の反撃を待つことが大事だ。ところがゲームをつくるどころか、自らつぶしてしまいかねないプレーが目立ち、周囲をやきもきさせている。 もともと失言の多い政治家ではあった。首相に就任後も、政局を混乱させるような発言をして、後で言い繕うケースがたびたびあった。最近では定額給付金を受け取るかどうか、話題を振りまく。そして先日の衆院予算委では、郵政民営化の事業見直しを口にした。 いよいよ小泉改革の本丸に手を付けるのか。そう思ったら、直後にまたトーンダウンである。首相の周囲がいろいろと情報を流して、世論の反応を見るのは政治の手法の一つかもしれない。しかし首相自身が口にすれば、もうアドバルーンどころではなくなってしまう。 予算委では「民営化に賛成でなかった」とも述べた。さて、小泉内閣の総務相として、反対派の若手議員を大臣室に呼びつけ、賛成を迫ったのはどなただったか。さらに国会での審議入りを前に、反対する総務省の幹部を降格させたのは。そして今、民営化を掲げて衆院選に大勝した数の力で、国会運営に臨んでいる。 政治は生き物だと言われる。そのときどきで判断を求められることもある。しかし、指導者がどこまで先を見通しているのか分かりづらいようでは、国民は不安に思うばかりだろう。野球の試合ならば次があるが、国づくりに「次」はない。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 6日 (金)

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  「球春」という言葉は明るさや躍動感を感じさせる。   プロ野球のキャンプが始まり、新聞のスポーツ面も春の雰囲気になってきた。   期待の新人、昨季不振にあえいだり故障に泣いた選手たち。   みんな「今年こそ」と張り切っている。   内心不安はあるかもしれないが、彼らはスポーツの世界で何より「気持ちで負けない」ことが大切だと知っている。   西武・岸孝之投手の話に感心した。プロ入り前、世界大学選手権で自慢の直球とスライダーを外国勢に軽々とスタンドへ運ばれた。   意気消沈するところを彼は逆に発奮、「パワーには緩い球」とカーブを覚えた。   昨年の日本シリーズで巨人打線を手玉にとった決め球である。   亡くなった往年の強打者・山内一弘さんは大毎の主軸だった一九六三年、阪神の小山正明投手とトレードされた。   世間は騒ぎ、本人も「これまでの十二年間は忘れられない」と古巣への愛着を隠さなかった。   それでも山内さんは翌年、阪神で打ちまくる。   三十一本塁打、九十四打点でリーグ優勝に貢献した。   小山投手も大活躍し、ある報道では「消極的なトレードに終始していた球界を変えた」と伝えている。   前向きに励む姿勢があってこそ道が開けるのだろう。   日々厳しさが増す今の社会とはいえ、めいってばかりはいられない。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 5日 (木)

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映画「ライムライト」は、チャプリンの晩年の傑作である。名セリフが盛りだくさんの一本だが、その中にこんな一言がある。「人生に必要なのは勇気と想像力。それとほんの少しのお金だ」。 ある国際調査のリポートに目を通しながら、このセリフを思い浮かべた。世界中を巻き込んだ金融危機について、十七カ国の国民に今後の見通しなどを尋ねたものだ。これから経済はよくなっていくか、政府や中央銀行を信頼しているか-などの項目が並ぶ。 日本人は悲観的だといわれるが、その国民性が結果に表れていた。「経済は悪くなる」が70%を占める。政府も日銀も信頼度は低い。そんな日本の反応に対し、危機の発生源、米国の元気なこと。春には景気がよくなり、収入が増えるとの見方が強い。何よりオバマ政権を信頼している。数字に、国民の「勇気と想像力」がのぞく。 日本ではこれから春闘が本格化する。兵庫でも三日に連合が闘争開始宣言集会を開いた。連日のように厳しい雇用見込みの数字が発表されるが、年度末を迎えるこれからが本当の正念場である。中央では、労使が雇用安定で協調し「共同宣言」を出した。 春闘というと労使対決のイメージが強いが、ともにテーブルについて話し合う機会でもある。会社の今と将来、従業員の雇用と生活。大きな会社でも小さな会社でも、ひざを突き合わせて意見を交える。その好機ととらえられないか。 なにせ百年に一度の危機だ。労使で知恵を絞って、正社員も請負も派遣もバイトも関係なく、一緒に働く従業員全員に「勇気と想像力」を吹き込みたい。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 4日 (水)

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  国家公務員OBが出身省庁の関連団体や企業などに再就職する天下りや、その天下りを繰り返す「渡り」の省庁によるあっせんを今年いっぱいで廃止する。麻生首相がきのうの衆院予算委員会で明言した。   高額の退職金を手にする天下りや渡りは官僚の特権になっている。官製談合の温床にもなると指摘され、国民の批判は強い。二〇〇七年に成立した改正国家公務員法で、あっせんの廃止は既定路線だった。   首相は、法が一一年度まで認めている移行期間を短縮することで、「霞が関改革」への熱意をアピールしたかったのだろう。これ以上の政権の求心力低下を避ける狙いもあったのではないか。   同じくきのう、首相を本部長とする国家公務員制度改革推進本部が、今後四年間の公務員制度改革の「工程表」を決めた。目玉は人事院、総務省などの機能を移管し、省庁の幹部人事を一元管理する「内閣人事・行政管理局」の設置だが、人事院が反対したまま押し切る形になった。   工程表は、局の新設だけではなく、硬直的な人事を生んできた「キャリア制度」の廃止、官邸機能を強化する「国家戦略スタッフ」の新設なども盛り込んだ。省益にしばられず、国民のために政策を遂行する人材を政治主導で登用できれば、縦割り行政の弊害打破につながる。   しかし、これまで首相は「官僚は使いこなすべき存在」との立場で、霞が関改革に必ずしも熱心ではなかった。前向きな「君子豹変(くんしひょうへん)」は歓迎だが、公務員制度の改革をどこまで本気で考えているのか、首相の決意が明確に伝わってこない。   当初、渡りのあっせんを認めないと表明しながら、容認する政令は撤回しなかった。一転して天下り、渡りの年内廃止を打ち出したものの、定年まで働ける環境の整備や定年延長など、天下りの背景にある早期退職慣行の抜本的な是正は「工程表」通りというのでは、一貫性に欠ける。   人事院の谷総裁は「公務員人事行政の中立・公正性の確保という、憲法に由来する機能が果たせなくなる」などとし、憲法違反の可能性も示唆した。工程表の法案化でも反対する構えを崩していない。   定額給付金や消費税の論議のときもそうだったが、調整不足のまま見切り発車すれば「迷走」の危険がつきまとう。   予想される官僚の抵抗を首相自らはね返す覚悟がなければ、使いこなすはずの官僚からも足元を見透かされるだろう。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 3日 (火)

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「魚」に「弱」と書く鰯(いわし)はその字の通り、すぐに死んでしまう意味の「弱し」から「いわし」に転じたといわれる。「いやしい魚」の「いやし」が語源との説もある。 「鰯の頭も信心から」「鰯で精進落ち」の例えでは、「つまらないもの」の代名詞にされる。当の鰯にしてみれば、長く日本の食を支え、もっと感謝されていいはずなのに、弱し、いやし、つまらないものと迷惑な言われようである。 きょうは節分。この日は、鰯が豆と並んで大事な主役となる。魔よけのために、ヒイラギの小枝に刺して戸口などに張り付けられる。「門にさしてをがまるるなり赤いわし」(一茶)。最近では鰯そばを食べたり、ヒイラギのしおりを作るイベントもある。 節分の豆まきの風習は、遣唐使の時代に中国から伝わったといわれる。追い払われる鬼とは、冬の寒さであり、それによってもたらされる疫病である。さらに貧しさや平和な日々を乱す争いなど、隠れて目には見えないが、暮らしを脅かすものの象徴とされる。 明日は立春だ。春を迎える前に、これらを全部、家の中から追い出してしまいたい。そんな人々の気持ちは、いつの世も変わらない。今年は特に、不況という大きな魔物がどっかり居座る。「鬼は外、福は内」と思い切り声を出して豆をまき、気分を変えたい。 鰯にヒイラギ、豆とくれば残るは太巻きずしの丸かじりだ。その年の恵方を向いて、願い事をしながらかぶりつく。今年の方角は東北東。兵庫から見れば、論戦が続く永田町の方向か。となると、願い事より、注文ばかりが口をついて出そうだ。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 2日 (月)

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「漫画の神様」手塚治虫が亡くなって、二月九日で二十年になる。NHKは今月から、BS二十周年企画として、手塚作品を読み解く特別番組を放送する。江戸東京博物館は四月から特別展を開く予定だ。「神様」の威光は衰えない。 四十二年間に描いた原稿は約十五万枚にのぼる。単純に計算しても一日十枚だ。長男で映像作家の眞さんは「同時に三つの作品を仕上げたり、タクシーの中で色を塗ったり。創作にささげた人生だった」と振り返る。 「アトム」をはじめ送り出した作品は七百もある。連載を何本抱えていようが、家族の目には「決して手を抜かず、自分の命をつぎ込んだ」と映った。そのいずれも、決して古びないし、今なお読者を魅了してやまない。 名声を得ても、手塚は「描かなくなったら忘れられてしまう」と仕事場にこもったそうだ。父と顔を合わせた時間を合わせても「一年に満たない」と眞さんは言う。最後の仕事場は、胃がんのために入院した病院の個室。死の直前まで「仕事をさせてくれ」と家族に訴えた。 亡くなった後、縁のある自治体や企業が記念館建設を競って申し出た。その中から家族が選んだのは、手塚が五歳から二十四歳まで過ごした宝塚。「思い出の街であるとともに私の作品の原点」という生前の言葉通り、この地に市立手塚治虫記念館ができた。 その記念館の屋上に青いドーム型のガラス製地球がある。「作品にこめられたのは、平和への願いや生命の尊厳だった。それは、いまこそ必要」(眞さん)。没後二十年。神様のメッセージは、いよいよ重みを増す。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ ブログランキング・にほんブログ村へ

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2009年2月 1日 (日)

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古今東西の文学の中で最も優れた作品はどれか。ノルウェー・ブック・クラブが数年前、そんな調査の結果を発表した。五十四カ国の百人の作家に十冊ずつ推薦してもらい、世界文学ベスト百冊を決めたという。  ヘミングウェーの『老人と海』やガルシア・マルケスの『百年の孤独』など日本人にもなじみ深い作品が並び、その日本からは紫式部の『源氏物語』と川端康成の『山の音』が入った。そして栄えある一位に輝いたのは、セルバンテスの『ドン・キホーテ』である。  ドン・キホーテを基にしたミュージカルに、「ラ・マンチャの男」がある。セルバンテスは獄中でドン・キホーテを構想した。ミュージカルはそこに着目し、えん罪をはらすため牢獄で即興劇を上演するセルバンテスを描く。ラ・マンチャの男とは、理想を信じて懸命に生きたセルバンテスであり、ドン・キホーテでもある。  日本ではちょうど四十年前の昭和四十四年、市川染五郎さん(現松本幸四郎)主演で初めて上演されている。翌年には本場ニューヨークのブロードウェーに乗り込み、熱演したエピソードも残る。以来、国内上演回数は千百回を超える。  そのラ・マンチャの男が五月二十二~二十四日、富山市のオーバード・ホールで上演される。日本にとどまらず、世界にも挑んだミュージカルが身近で見られる。その日が待ち遠しい。 にほんブログ村 健康ブログへ にほんブログ村 健康ブログ 心と体へ にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 50代の生き方へ

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