どう思いますか?
詩人はそれをさえ歌にしてしまうが、普通は『雨が空から降れば』驚くことはない。
妙なものが空から降れば、無論、驚くだろう。
石川県でオタマジャクシが降ったという話が世間を騒がした後、同様の話が各地で相次ぎ報告されている。
原因として、竜巻説、鳥が落とした説など種々考えられてはいるが、どれも状況にそぐわず、謎である。
実害があるわけではない。
しかし、不安とまで言えば大仰にしても、何か落ち着かない感じを持っている人は多いと思う。
しょうがない 雨の日はしょうがないとは、小室等さん歌う、あの歌(別役実作詞)の印象的リフレインだが、オタマジャクシの日はしょうがないとは、なかなか思えない。
科学の進歩未(いま)だしのころ、自然現象は謎だらけだった。
しかし、B・フランクリンが雷は電気だと解明したように次々合理的説明がなされていく。
地震は活断層のズレなどで生じ、虹とは太陽光が水滴に当たって起こる屈折、分光で…
科学が社会の発展に寄与したのは確かだが、その結果、人には何にでも合理的説明を求めようとする癖がついた。
換言すれば、説明のつかないことを受け入れるのが大の苦手になっている。
自然への畏怖(いふ)を忘れず、時には謎を謎として受け入れる素朴さを持て。
もしや、あのオタマジャクシはそんな神慮の表れか、などと、埒(らち)もないことを考えたりする。
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